介護の仕事に熱心な介護福祉士は、介護が必要な人たちにとって頼もしい存在です。
しかし、仕事に打ち込むばかりに、自らを犠牲にするのは問題だと思います。仕事に打ち込む事は重要ではあるものの、ワークライフバランスを考えることもまた必要です。
ワークライフバランスとは、生活と仕事との調和を意味し、仕事だけでなく日常生活も大切にする考え方です。特に、過労に陥りやすい介護福祉士は、バランスを取りながら働くことの重要性が高いです。
ワークライフのバランスを意識することは、必ずしも仕事の効率低下にはつながりません。むしろ、仕事と生活とのバランスを考えず無理をして働き続ける方が、仕事の効率は悪いです。疲労した状態では、たとえ本人がスムーズに仕事をこなしているように感じていたとしても、実際はうまく仕事がこなせていません。厳しい労働状況により体は疲弊し、また思考力が低下しています。そのような状態では、要介護者が満足できる介護サービスを提供することは不可能でしょう。
効率よく働き、クオリティの高い介護サービスを提供するためには、きちんとしたプライベート時間の確保が大切です。このようなワークライフバランスへの配慮は、介護福祉士個人だけでなく、職場全体で必要な取り組みと言えるでしょう。お互いが個人の時間を尊重するよう意識すれば、周囲に気を遣う必要はありません。介護施設の現場監督者は、介護スタッフたちが生活と仕事の調和を取れるよう、率先して意識改革を促すことが重要です。